smile for you
「………」
ボクの背中をじーっと見つめる、黒い姿。
ワタシを振り返らず、キャンバスに向かう彼。
「………」
なんで、なんて言われても、わからない。
理由なんて無い。ただ、そうしたかっただけ。
「………」
「………」
強いて言うなら、彼女はボクに似ていた…かもしれない。
もしかしたら、彼はワタシと同類だったんじゃないか、そう思う。
失くした者同士。今も時たま、探しに行きたくなる者同士。
何かに引かれあっていたんじゃないかと、そんな気が…ボク(ワタシ)はした。
「…何、見てるのさ」
「アナタの絵」
集中を殺がれた少年は手を止めて、だが振り返らず、後ろの少女に話しかける。
黒…正確にはダークグレーの服と帽子の彼女は、机に腰掛け、彼の後ろ姿に返事を返す。
「もう描けないよ。君がいたんじゃ、集中できない」
「…そう」
キャンバスと描きかけの絵を片付けながら、彼は少女を振り返る。
「………」
やっぱりというか、彼女は無表情なまま、少年をじっと見つめるばかり。
「…絵を見ていたんなら、もうここに用はないでしょ?帰りなよ」
「もうひとつ、見ていたいものができたわ。まだ帰らない」
そう言って、少女は少年から視線を外さない。
「そう?ボクは帰るんだけど」
「………」
ちょっと突き放すように言ってみても、少女は何も言わない。
「…ホントに、何なのさ。君っていう子は…じゃあね」
最後まで視線を受け続け、彼は部屋を後にした。
「………」
しばらく少女はドアにばかり視線を注いでいた。
「何だって言うんだろ、ロゼは」
一度寮の部屋にキャンバスとかを置いて、何の気なしに町に出る。
道を歩きながら、最近様子がおかしい、あの少女のことを考えていた。
彼女の視線が何かを映すことは滅多にない。故に、よく言えば純粋無垢、悪く言うと虚無感に満ちている。
さらに言えば、彼女の行動には、一貫した目的を感じない。たとえるなら、そう、気まぐれな猫か、意志無き人形か。
もとから彼女はそんな性格だったが、9月が近付くにつれ、その傾向はより拍車がかかっている気がする。
「…何なんだよ」
いけない、これじゃあ気分転換にすらならないじゃないか。シードルは頭を振った。
「君、ちょっといいかな」
そこへ、話しかけてくる男性。
「?」
「この写真の子を、知っているかい?」
シードルが何か言う前に、男性は写真を2枚取り出した。
「知ってます。けど、今どこにいるかまでは」
「そうか…。それじゃあ、住んでいる場所は?」
「何故、彼らに会おうとしているんですか?」
シードルはそのまま答えることはせず、聞き返す。
「私は彼らの親類でね。ドルチェ君達を引き取りに来たんだ」
言われてみれば、どことなく顔が彼らに似ている。
「チードンサ山の中腹辺りにある、麦藁荘っていう旅館です」
「チードンサの麦藁荘、ね…」
男性は、手帳を取り出してメモを取る。チードンサの位置はわかっているようだった。
「どうもありがとう」
「いえ、どういたしまして」
「………」
後ろから視線を感じたシードルが振り返ると、すぐ真後ろにロゼが立っていた。
「っ!?」
「…教えたのね」
「彼、君の親類だって…」
「………」
ロゼはまったく動かない表情で、ほんの数秒、何か考え事をしていたようだった。
「ブレッドに会って。今の男のコトを、彼に知らせるの」
まだ、職員室にいるはずよ。ロゼはそう言って、『早く行け』と促すような視線を浴びせる。
「君が直接行けばいいじゃないか。だいたい、何なのさ。授業にはいないのに、ボクのアトリエに忍び込んでたり」
「……。ばか」
またも無表情に呟くと、踵を返す。そのまま彼女は、町の人ごみにまぎれていった。
「ロゼ…」
表情はなくても、その声が、彼女の微かな落胆を隠し切れずにいた。
「…ボクに何をしろって言うのさ。言ってくれなきゃ、わからないじゃないか」
次の日から、シードル達はドルチェとロゼを見かけなくなった。
「…ねえ、連絡が来なくなって3日だよ?おかしいと思わない?」
朝の教室。キャンディが、珍しくHR前に集合した皆に、そう切り出した。
「ただの風邪でしょ?ブレッドもそう言ってたじゃない」
シードルは一言で斬り捨て、授業の準備をしている。
「2人揃ってだよ?」
「偶然だよ。そのうちまた来るって」
「…ロゼに会ったそうじゃないか、シードル。いなくなる前に」
不意にカシスからの横槍が入る。
「…なにさ」
「会ったのか、会ってないのか」
有無を言わせぬ視線に晒され、気圧されたようにシードルはカシスに答える。
「…会ったよ。でも、その時は別段なにも変わりはなかったよ」
だんっ!
「ッ!?」
「…シードル」
突然、ブレッドが教室に入ってきた。…いつものような冷静さが、今の彼には見られない。
「ちょ、何…?」
「来い。2,3追求したいことがある」
そう言って、返事も待たずにシードルを連れ出そうとする。
「ブレッド、何を…」
「黙れ」
たった一言。全員が、金縛りのように動きを止める。その間にブレッドは、シードルを廊下へ連れ出した。
「…何の用、ブレッド?」
「口を滑らせたそうだな」
「え…?」
「ロゼのことだ。ロゼについて、知らない連中に何か言わなかったか」
「…そんな怖い顔して、どうしたのさ」
「答えろッ!」
「ッ」
ブレッドは、シードルが背にしている壁を、『だん』と派手に叩いた。
「…取り乱してすまない。だが、正直に言え。時間が惜しいんだ」
「…ロゼの親戚の人が来たんだ。ロゼを迎えに来たから、今何処にいるか知らないかって聞かれた」
「答えたのか」
「麦藁荘に住んでる、って。その後ロゼが来て、君に知らせろって言ってた。自分で行けばいいのに」
「……」
シードルから話を聞き終えると、ブレッドは彼を放して、何処かへ急ぐ。
「…っ!?いったい何があったのさ、ブレッド!?」
「麦藁荘が襲われた。シリアルもワッフルも怪我をした」
「待ってよ。ボクのせいだって言うの…!?」
途端、ドルチェとロゼがクラスに入ってきた日、マドレーヌの話が浮き上がった。
『ドルチェとロゼには、家族がいません。親戚も、育ての親もいません。
そのショックで、ちょっとだけ普通の人と違うところがあるけど、仲間はずれにしないであげてね』
「…!!」
そう。あの男。アレが、ロゼとドルチェを狙ってる…?
「…ボクのせい…? 全部、ボクのせい…!?」
「………」
視線を感じて、シードルは振り返る。
「…ロゼなわけ、ない…よね」
そこに期待したものがあるはずもなく、ため息をついた。
日は沈んでいる。なのに、足は無意識に、アトリエに向いている。こんな心境では、絵など描けないだろうに。
「…どこ、行っちゃったんだろ」
妙な罪悪感にかられている自分。あの時、ロゼの言う通りにしていれば。後悔ばかり感じている自分。
いつの間にか街の中にいると気付いたとき、それは一気に吹き上がってきた。
「…ボクのせい…ボクのせい…」
たまに呟いては、どこか屋根の上で見てはいないかと、辺りを見回して、やっぱりため息をつく。
そうしているうちに、アトリエの入り口で足を止める。
「…あれ」
アトリエのドアは、鍵がかかっていなかった。
「…ッ!」
扉を開けた途端、男が1人倒れていた。もう息はない。
「…なに、これ…」
そこから、見える場所に別の男が倒れている。…こちらも死んでいるようだ。
「…!?」
2人目の男には、粘土をちぎり取ったような傷が腹部にあった。首や足がありえない方向に曲がっている。
「誰が…」
誰がやったんだ。その呟きの答えは、彼自身の目が答えをもたらした。
黒い服。黒い帽子。カールした髪は金、瞳は赤。
足元には、血まみれで仰向けに倒れる男。
もう、言葉などなかった。
その男は、腹に大穴を開けている。
あばら骨はこじ開けられた鉄格子のように。
その中にあったはずのものは、全て外。
足元に転がるニンゲンダッタモノを、少女は見向きもしない。
タダ、ソマッタリョウノテヲ、ニンギョウノヨウナメデ、ミツメテイタ
「ロゼ…っ!?」
びくり。名を呼ばれた少女は、弾かれたように顔をあげた後、ゆっくりシードルを振り返った。
「…しー…どる…?」
だが、彼を確認すると、彼女はまた、血まみれの両手に視線を戻してしまう。
「ロゼっ!これは、いったい何!?」
「ねぇ」
ロゼの肩を掴んで揺さぶる。それでも、手から視線を外さないまま、彼女は呟く。
「…これ…なに」
「ぇ…?」
「わたし、しらないの。なんでこんなことできるのか、わからないの。
なのになんで。ねぇ、なんで。なんでこんなにあかいの。このあかいの、なに」
「ロゼ、落ち着いてっ。どうしたの?何があったの!」
もう一度、さっきより強くロゼの肩を揺する。
「ロゼ!ロゼっ!」
「くそッ!やられてる!」
外から声がした。
「え…っ」
「いやなひと…くる…」
「中にいるのか!?」
別な声がして、男が1人現れる。
「いた!関係ないのも1人いるぞ!?」
「逃げられたら厄介だ!ここで仕留めておいた方がいい!」
さらに2,3人、男は入ってきた。
「そういうわけなんだ。運がなかったと思ってくれ」
手に持つ刃物を隠そうともせず、男はシードル達をアトリエの隅に追い詰める。
「…きらい」
不意にロゼは呟いた。
「…きらい…きらい…きらい…」
ナイフを突きつけられているというのに、それでもロゼは表情を変えない。
機械仕掛けか何かのように、『きらい』を繰り返す―同じ発音、同じ声量で。
「…コイツ…?」
「きらいなひと…」
「ソレがどうしたって言うんだよ?」
虚勢だと思ったのか、男は余裕たっぷりににやりと笑う。
「めざわりなひと」
「…くく、はははははっ!聞いたか?目障りだってよ!」
「目障りだったらどうするって言うんだ!?」
奥の男も一緒に笑う。
…排除する。
シードルは聞いてしまった。ロゼのその、小さな呟きを。
「うお…っ!?」
いきなりロゼが、男の胴に肘を打ち込む。直後に踵側から足を払う。
「………」
男は仰向けに転ぶ。倒れきる前に、ロゼは男の胸辺りに掌を押し付けた。
「…!?」
男は起き上がろうと、床に手を突く。
だが、動かない。自分の体も、方膝で座りながら、掌を押し付けているロゼも。
「何てバカ力―」
「プノエー」
もう、アカしかそこにはなかった。
「………」
「…シードル」
「っ」
おぼろげな声に、シードルは我に返る。ロゼはぼんやりと、ただそこに立っていた。
「………」
「…君は」
「言わないで」
「っ」
「…わかってる。ワタシが何をしたかなんて、最初から」
「ロゼ…」
「おかしいでしょ、ワタシ。こんなことまで、ワタシはできるの」
「…おかしくなんてないよ」
「おかしくない?」
「残念だけど、きっとノーよ。…ワタシには、思い出せない時間があるの。その間に…ワタシはおかしくなったのよ」
「だって、ほら」
「ワタシの全身についているコレだって、汚いとも、怖いとも思わない」
ロゼはそう言って、中指に付いた血を舐め取った。
「…ロゼ」
「…それでも、おかしくなんてないって…アナタは言える?」
シードルに向けられたその眼差しは、やっぱり何も映していない。
問いかけるその言葉には、はたして何が込められていたのだろう。
「…。じゃあ君は、自分がおかしいって事を、認めるのかい?」
「そうでなければ今頃は、おかしいを通り越して壊れちゃってるかもね、ワタシ」
シードルにはそれが、自嘲…のように思えた
自分の知らないところで、おかしくなってしまった自分を
なんておかしなヒトでしょう、と。そう哂っているように思えた
「間に合わなかったか…!?」
飛び込んでくる、耳慣れた声。
「ブレッド…!?」
「…これは…」
「酷ぇな。猟奇殺人犯も真っ青だぜ」
外から来たのは、ブレッドとカシス。ドルチェも一緒だった。
「…これ全部、ロゼがやったのか?」
「………」
カシスの問いに、シードルもロゼも答えない。
「これからどうするの、ブレッド。ワタシを警察に突き出す?」
「それはないな。警察にも、連中の手の者はいる」
代わりにロゼは、ブレッドへ質問を投げかける。
「なら、このまま逃げ続ければいい?」
「ダメだよ!このままじゃ、いつか見つかっちゃう…!」
「シードル。…見たでしょ?ワタシが隠れた場所はどうなるか」
自分のところでかくまおうとしていたのか、シードルは言葉に詰まった。
「…ワタシ達のせいで、シリアルとワッフルは怪我をした。アナタまで、傷つけたくない」
「でも…こんなになってまで、辛い思いしてるのを知ったら…ほっとけないよ」
誰かの手が肩に置かれた。ドルチェだった。
「………」
無言のまま、ゆっくりと頭を振る。
…大丈夫だから。柔らかい微笑みは、そう言っている…ような気がした。
「…そうか、これでいけるかもしれないぞ」
「ぇ?」
今まで何やら考えていたカシスが、ふと顔を上げた。
「要はドルチェとロゼだってバレなきゃいいんだ。あいつらは家族構成とかの情報を事前に持ってヒト探しをするけど、
恋人か何かだってことにしておけばあいつらも引っ込むしかない。そういう不確定要素は、情報として扱えないからな。
そうやって時間を稼いでるうちに、ブレッド達で取っちめてやればいい。不可能でもない話だろ?」
「…なるほど。それなら、あるいは…。わかった、やってみよう」
カシスの申し出を、ブレッドはすんなりと容認する。
「つまり、ワタシはシードルのコイビトになっていればいいのね」
「ぇ…!?」
カシスは『恋人か何か』としか言ってない。だからって、何故『恋人』で、しかもボク…!?
「……どうしたの、シードル」
ロゼは首を傾げる。
「いや、ね?カシスは『恋人か何か』ってしか言ってないのに、どうしてそうなるのかなぁ、って…」
「…ふぅん?」
不意にロゼは、額同士がくっつきそうなほど、顔を近づけた。
「ワタシがコイビトじゃ、不満かしら…?」
耳元で囁く。
「………」
硬直。
「ははは、ずいぶんノリがいいこと」
「ヒトをからかうのは、好きだから」
あんなことをしておいて、あっけらかんとしているロゼ。
「…それで、ドルチェはどうする?」
「いや、聞くまでもないでしょ。コイツはオリーブが予約済みだし、ずいぶん前から」
「〜〜!」
ブレッドに聞かれ、横からカシスが答える。途端にドルチェはふくれっつらになり、カシスを上目遣いに睨みつける。
「はいはいわかったわかった。…で?こいつらだけで行かせるのか?」
「まさか。俺がいれば、たとえヤツらがどれほど無謀だろうと襲ってくることもない」
「そりゃ、な。エチュードがいるとなれば、自殺しに行くようなもんだ」
「…??」
エチュードやら襲うやら、シードルには理解できない話が続く。
が、あまり追求すべきではないとシードルは感じ、黙っておくことにした。
「あのアトリエの後始末は、こちらで何とかしておく。しばらく緊張してばかりになるだろうが、我慢してくれ」
シードルとロゼを彼の寮まで送り届けた後、ブレッドとカシスはドルチェを連れて、足早にオリーブの家へと向かっていった。
「…オリーブ、寝耳に水だろうね」
「…結局は入れてあげるんだろうけど、ね」
「喋らないから、オリーブじゃないと意志の疎通もできないから、これでいいのかな?」
「かも、ね…」
「そうだ。その服、洗わなきゃ。悪いけど、着替えはボクのを着てて」
「………」
シードルはタンスから着替えを取り出しながら、ロゼに言う。
「…ロゼ?」
「………」
だが、いくら呼びかけても反応が無い。
「どうしたのさ、ロゼ。ロ―」
「…。何も、言わないで」
ロゼは突然、シードルに抱きついた。
「…!?」
「………」
背中に感じる熱と重み。そこに、普通のヒトと違うものは何一つなく。
「…嬉しかった」
「ぇ?」
それでも、首筋だけは冷たかった。
「ワタシは、あんなに狂ってるのに」
「………」
「それなのに、まだ庇おうとしてくれて」
言葉は、震えていた。
「君は、大切な友達だから。生まれとか、性格とか、関係ない。
そういうのを全部まとめて、今まで付き合ってきた友達だから」
「…トモダチ…」
「君はひとりぼっちじゃない。ドルチェと、たったふたりきりなわけじゃない。ブレッドしか頼れないわけじゃない」
「いるんだよ、ここに。ボクも、君も、みんなも。支えて欲しいなら言ってみなよ、彼らに。
きっとみんな…よろこんで、肩なり背中なり、貸してくれるから」
「………」
「…ロゼ?」
「アナタも?」
「もちろん、ボクもさ。…どうしたの?」
「…。お願い、してもいい…かしら?」
少しだけ、ロゼが離れたのを感じた。
すべきことはわかっている。シードルは立ち上がり、ロゼを向き直る。
音もなく、すっと背中に回された腕。同じように腕を回して、ただ添えた手でそっと撫でる。
「…ここに、いるから」
堰を切ったような、声と何かとが流れ出した――
「…またいるんだね、君は」
「悪いかしら?」
ボクの背中をじーっと見つめる、黒い姿。
ワタシを振り返らず、キャンバスに向かう彼。
「絵なら、完成したら見せてあげるから」
「見ていたいのは、絵じゃないわ」
なんで、なんて言われても、わからない。
理由なんて無い。ただ、そうしたかっただけ。
「…できた」
描かれていたのは、少女。
切り株に座り、カールした金糸をそよ風になびかせ。
夜の月に照らされ、真紅の目をほそめ、静かに微笑む。
「…ありがとう」
少年の隣に、その絵とよく似た笑顔があった。
「その絵、どうするの?」
「そっと、しまっておくよ」
絵に布をかけ、少年はアトリエを出る。
「行くよ、ロゼ」
「…ええ」
だって、その絵のタイトルは。
―アナタになら、笑いかけてあげられる気がする。
『―怖かったから。赤く染まったワタシを見られるのが―』
『―笑いもしなければ、泣くこともなかった。自分で、似合わないって思ってたから―』
『―だけどアナタは、ワタシをこうして抱きしめてくれる。優しくしてくれる―』
『―笑い方なんて忘れていたけど。…今なら、笑える気がする―』
『―恥ずかしいことだけど、現に今、涙は止まらないから―』
『―アナタのおかげで、ワタシはまた、笑えるの―』
『―だから―』
―Smile for you(アナタの為だけに、ワタシは微笑う)
ドアを開け、手を差し伸べた少年に、少女は満面の笑みで答えた―
fin