die or live
「…路地裏で暴行事件?」
「重軽傷多数、死者は無し。被害者は全員、どこかの裏社会のマフィアだそうだ」
とある喫茶店の、従業員室…というより、店員達の生活スペースか…で、青年が三人。
「ソレに関する仕事が来てる。マフィアを統括してた組織から、『犯人を粛清しろ』ってさ」
「粛清、ね。物騒なことだ」
金髪の青年が、他二人の話を聞いて呆れたようにため息。
「…で?その犯人って、見当ついてるの?」
「むこうで呼び出してくれるってさ。誰だろうと、関係なさそうだよ」
「それもそうだね。…それで?君達としては、この仕事をどう思う?」
尋ねれば、銀の髪の青年が答える。尋ね返すよう、金髪の青年は二人に問いかけた。
「…んー、受けてもいいんじゃないか?この手の暴力事件なんて、二流なヤツがやることだし」
「二流とはいえ、十人単位でそんなことができるんだし、ほっとくとまずいだろ」
あまり興味はなさそうな銀髪の青年。かたや緑の髪の青年は、放っておくのに難色を示す。
「…それじゃ、受けてみようか」
あまりにもあっさりと、闘いへの道は開かれていた。
「対象が現れた。昨日の現場にいる」
それから何時間かした、夜。男が一人現れ、青年達にそう告げた。
「様子は?」
「腕を組んで、ただ立っている」
「…まるで、誰かを待ってるみたいだね」
「済まないが、後を頼むぞ。なんとかヤツを消してくれ」
男は足早に去っていく。
「…この先、か」
「誰だろうな?」
「さあ…」
青年達は、曲がり角から路地裏へ入った。
「…こんなところに、何の用事だ?」
男性は後ろも向かぬまま、背後の気配に声をかける。
「まさか、紅茶の茶葉をこんなところから仕入れているわけではないだろう」
「君こそ、どうしてここにいるの?」
金髪の青年も、負けじと返事を返す。
「犯人は現場に戻る、なんてよく言うけど。まさか、君がその犯人なんてことはないでしょ?」
「そう見えるか?」
ただ一言、男性は呟いた。
「ううん、見えないね。君は魔法学校の一教師に過ぎない」
「その通りだ。…だが、何を言いたい」
「残念だけど、仕事なんだ」
「そうか。ソレは残念だ」
笑みと共に放たれた青年の言葉に対し、帰ってきたのはいかにも『他人事だ』とでもいわんばかりの返事。
「…それで、おまえが俺を消す確率は?」
だが次には、感情も何もない無機質な声が飛んでくる。
「限りなく100に近い99%、とか言えば満足?」
ようやくそこで、男性は青年達を振り返る。
「おまえに俺は倒せない。それは確信している」
その物言いは、自信に満ちていた。
「…ティンブラ。ブレッドは魔法学校の先生って言ったって、一般人だぞ?」
「依頼主が確実に消したがるんだ。それなりの実力はあるってことだよ、アイスティー」
「じゃあ、マフィアを全滅させたのもブレッドだって言うのか?」
問いかければ、ティンブラではなくブレッド自身から答えが返る。
「ああ。なんとも下劣な真似をしてくれたのでな。おまえ達の依頼主が言うところの、粛清だ」
「…そう」
金髪の青年…ティンブラは、微笑んだ。
「じゃあ、手加減なんていらないね」
間髪いれず、魔法の詠唱をしながら飛びかかる。
「ッ!?おい、ティンブラ!」
フレーバードの静止も聞かず、ティンブラはどんどんブレッドとの距離を詰める。
「ブラックローズ!!」
解き放たれた魔力は空間を圧縮し、押しつぶす。魔法の中では、高い威力の部類に入るもの。
しかし、手応えはなかった。
「残念だったな、ハズレだ」
不意に届いた声は頭上から。声の方向を目で追うと、誰かが屋根のふちに腰掛け、ティンブラを見下ろしている。
「最近の傭兵もどきは、皆そんなものか?」
「冗談キツイね。僕もそれなりに名は通ってるんだけど?」
「その程度で、か。おまえより、シサバレイのエニグマのほうがよほど強い」
「そんなにキツイ冗談が好きなの?比較対象が間違ってるって」
向き合いながら、ティンブラとブレッドとの間に言葉が飛び交う。
「アウラーっ!」
「アクアグラッセ!!」
横から魔法が飛んでくる。
「人と話している途中だというのに」
魔法は、ブレッドのすぐ隣に突き出て、また、通過していった。
「魔法をぶつけてくるとは、ずいぶんと手荒な呼び方だ」
「…!?」
狙いを外したかと思い、目を凝らす。…ブレッドが座る位置を僅かに動いただけだった。
「狙いが正確すぎるというのも、考え物だな」
扉か何かをノックするように、ブレッドはこつんと氷柱を叩く。それだけで、氷柱は砕けた。
「ねえ。バカにしてない?」
「歯牙にかけていないのは確かだ」
思い切り、バカにされている。ソレを感じて、ティンブラは彼らしくなく苛立ちを覚えた。
「本気で来ないと、後悔するよ?」
「今のおまえ達程度、本気を出すまでもないさ」
「言わせておけばっ」
ティンブラはおもむろに飛び上がる。ブレッドは足をぶらつかせながら、他人事のようにその様子を見下ろすばかり。
「エクルヴィス!!」
「おっと」
屋根に着地し、刹那に至近距離になったこのタイミングで、彼はエクルヴィスを放つ。
ブレッドは無防備に、肩越しにティンブラを振り返った姿勢のまま。
だが、斬撃は『きん』とか『かきん』とか、硬い音を連続して響かせただけに終わった。
「アレって…」
「ヘルダイスをバリア代わりにしてるな」
ようやく屋根に上ってきたアイスティー、フレーバードにも、その光景はしっかり見えている。
「最初に言ったはずだ。…おまえに、俺は、倒せない」
「…!」
「将来有望とはいえ、この程度では話にならないな」
「…なにさ」
「そんなことで裏社会に足や首を突っ込んでいるようでは、近いうちに死ぬぞ」
「そんなこと、わからな」
言いかけて、ティンブラはいきなり地面に墜落した。
「へぶし!」
「ぅお!?」
とっさにアイスティーが飛び降りてクッションになったため、さらに骨を折る…という事態は辛うじて避けた。
それでも衝撃は凄まじく、あまつさえ思い切り殴られたティンブラの骨や内臓には、深刻なダメージがあるかもしれない。
「戦いに身をおきながら油断したティンブラ。その間まったく動かないそこの二人」
声には、少し苛立ちと不満が混じっている。
「戦いにおいて…自分の尺度や判断が常に正しいはずはないし、予想外の状況の変遷にはついていかなければならないものだ」
ブレッドは、さっきまでとはまったく違う、相手を静かに威圧するような目でアイスティー達を見下ろす。
「俺の教え子が世話になっているよしみだ。おまえ達がおとなしく帰るなら、このまま見逃そう」
冷酷に告げ、ブレッドは数を数え始めた。十から一ずつカウントダウンする。
「十」
「話に、ならないよ」
ティンブラが笑う。
「九」
「僕なんか、所詮その程度だ…なんて言いたそうな顔して」
「おい、まだやる気か?」
起き上がろうとするティンブラを、フレーバードが必死で止める。
「八」
「なら君は、どれだけ強いのさ?」
「ティンブラ…?」
「僕らを殺して、それを証明すればいいじゃないか」
「何を言って…」
「七」
「ほら!やってみなよブレッド!」
「やめろ、今のブレッドをあまり挑発するな」
二人で羽交い絞めにして連れ帰ろうとするが、ティンブラはもがいて抵抗する。
「…弱い犬ほど良く吼える。おまえもそのクチか?」
「ッ!」
「…六」
ブレッドもまた、ティンブラを挑発するようなことを呟いた。
「逃げないのか?あと五つだ」
「…逃げるもんか。意地でも本気にさせてやる」
「ティンブラ…」
「四つ」
もう、彼らの間を飛び交う言葉もなくなり、ブレッドのカウントダウンだけが静かに響く。
「三つ」
「二つ」
「一つ!」
それでも、ティンブラ達はそこを動かなかった。
「時間だ」
ブレッドの掌に、光が集う。
「ひろがりゆく慈愛の抱擁。優しき月光よ、暗闇を包め」
そんな優しげな詠唱の魔法を選んだのは、ティンブラ達への手向けのつもりだったのか。
「ダメじゃないか、ブレッド。…月のない夜は、背後に気をつけなきゃ」
彼はいきなり魔力を拡散させると、そのまま後ろを振り向いて腕を振りかざす。
そこにいたのは、下で二人に羽交い絞めにされているティンブラと、まったく同じ姿。
「ティンブラっ!」
「あーもう、何なのよいったいー!」
後ろからは、聞き覚えのある声がちらほら。
「シトラス?それにリープも…」
「アラザンが『ティンブラが危ない』とかって言いだして、引っ張ってこられたの!何なのよ、この状況とそのケガ!」
ほら、どいて! 脇に立っていたアイスティーとフレーバードをどかし、傷の手当てを始める。
「…けっこうヒドいわね。誰がやったの?」
「ブレッドだ」
「ブレッド、…って、何の冗談?」
愛の魔法をティンブラにかけ終わった後、眉間にしわを寄せつつフレーバードを振り返る。
「冗談なもんか。屋根の上でベルベイヌと戦ってる」
「…ついてくるとはな」
「ダテな鍛え方はしてないつもりだし」
ベルベイヌの突き出した拳を、体を右に傾けつつ、パンチに腕を添えるように当ててかわす。
「それにおまえには、先ほどまでのティンブラのような油断もない」
「ココまで動けるんなら、油断したら即ゲームオーバーだよ」
ブレッドの蹴りを、ベルベイヌは大きく飛び退いてかわす。
「…おまえは正しい。だが、同時に間違っている」
「…何が言いたいのさッ」
ベルベイヌが放った回し蹴りをブレッドは低くかがんで回避し、そのまま飛び膝蹴りを仕掛ける。
「ッ」
眼前に迫った膝を防御し、しかし脳天に振り下ろされた拳は受けられなかった。鈍い衝撃と、一瞬揺れる視界。
「…そうだな。戦いの中で油断を見せないのは正しいが、おまえのような子供がここまでの力を持つのは間違っている」
そのままブレッドはベルベイヌを持ち上げると、下のティンブラ達めがけて、一気に投げ下ろす。
「そして、その力をもってしても俺には勝てない…とでも言っておこうか」
「へぶし!」
「ぐぁ!!」
今度はフレーバードがベルベイヌの下敷きになった。
「数ばかり揃えたところで、俺は倒せん!」
言いながら、ブレッドは地面に降りてきた。
「ッつぅ…」
ベルベイヌとフレーバードが起き上がる。
「アレって何の冗談?ハンパなく強いんだけど」
「もうその質問は止めてくれ。これは現実で、アレがブレッドの実力」
「無駄な話をするヒマがあると思うな!」
少しでも注意を逸らせば、容赦なくミジョテーやホットグリルが飛んでくる。
「…ありがと、リープ。もう大丈夫」
「大丈夫ってアンタ、まだ応急処置くらいしか…!」
呼び止めるリープを無視して、ティンブラはブレッドの前に歩み出る。
「…何か?」
ブレッドは静かに問いかけた。
「君を倒す」
対するティンブラも、静かに宣言する。
「言うじゃないか」
ブレッドは一瞬で距離を詰め、足払いを放つ。ティンブラは飛び上がって避ける。
「レッドローズ!」
「遅い!」
そのまま魔法を放つが、その瞬間ブレッドは既にティンブラの頭上を取っている。
「ブラックローズ!」
「遅いと言っている!」
壁を蹴り、ティンブラより先にブレッドは着地した。
「かかった」
地面から急に伸びたバラのつた。ソレは着地した瞬間のブレッドの足首に巻きついた。
「…ほう?さっきとはまるで別物だ」
「マジメにやればこんなものさ」
両足を拘束するので手一杯だったが、少なくともブレッドがツタを振り払うまでは動けない。
「足止めされても、魔法は使えるぞ?」
ブレッドが放とうとするのはアシッドスコール。
「させませんっ!」
だが、詠唱を始めた段階で、すぐさまグランマニエが魔法を放って詠唱を妨害する。
「…ちっ」
ツタを振り払うまで一方的に魔法を当てられていたブレッドだったが、数分間一方的に攻撃され、なお倒れない。
「うっはー、なんてタフなのよアイツ」
リープはうんざりした様子で呟いた。彼女に全力でタコ殴りされても平気そうな勢いである。
消耗している様子はあれど、腕を組んで仁王立ちなどしているのだ。威圧感も倍増しようというものである。
「…これで終わりか?ならば、こちらもそろそろ、時間がないのでな」
右の掌を前にかざし、その手の中に巨大な光の球体を形作る。
「…広がる光は果て無き宇宙へ…」
「こんな時にスペースライト!?」
「うわー!ムチャするよこのヒトー!」
シトラスとアラザンがとっさに魔法を放つが、今度はそれでも詠唱を止めない。
「生まれし煌きはすべてを守り…万物を輝きに閉ざす…」
「このっ…!」
グランマニエも詠唱を終え、魂のオーケストラをぶつける。
「…この程度ーッ!」
ブレッドは、直撃を受けながらもなおスペースライトを維持していた。だが、それだけではない。
彼は突然、空いていた左の掌も前に突き出した。
「…?何をする気だろう」
ベルベイヌは警戒しながらも、少しずつ近づいていく。…その時だった。
「それは深淵へと繋がる門」
右手とは正反対の性質…闇の球体が、ブレッドの左手の中に生まれた。
「奥なる闇はすべてを呑み込み、万物を漆黒に染める」
ブラックホール。闇属性の最終魔法とも言うべき、強力な威力を持つ魔法。
「ダメだ、間に合わない…!」
ブレッドの両手の中で、スペースライトの光がブラックホールの中心へと入り込む。
重力に押さえつけられ、光ですらも圧縮されていく。
「かくて宇宙は生誕せり。闇は父、光は母。交わる力、今ここに解き放つ!!」
「ッ!?物陰に隠れてッ!」
誰が叫んだのか、それはわからなかった。ただ、ソレを合図に、とっさに全員が壁の裏に隠れる。
「…ビッグバン!!」
重力の中の光が、一気に爆発した。
「っくぅ…!!」
凄まじいまでの光と、熱と、音と、風が、辺り一体を支配する。
「何、この光…!?」
「宇宙を生み出したとされる現象、通称ビッグバンに酷似してる。規模は比べ物にならないほど小さいけど」
アイスティーの声は、半ば轟音にかき消されていたが、それでも辛うじて全員の耳に届く。
「ちょ、これで小規模?こんなに熱とか光とか強いのに…」
ブレッドってそんなに冗談が好きなのかい?とはベルベイヌの言。
「あのままあそこにいたら、アウトだったな…」
戻ってみると、壁という壁、地面という地面は焼け、少し溶けたようになっていた。
「てこずらせてくれる」
あれだけの攻撃を受け、多大な魔力を解き放ち。ややおぼつかないが、ブレッドはなお立っている。
「まったく…しつこいぞ、おまえ達。あのままティンブラを連れ帰ってくれれば良かったものを」
「無駄ね。ティンブラってこう見えて結構意地っ張りだから」
ため息をつきつつ、リープは呆れたように呟いた。
「…引き際を見極めるのも、強さの一つだぞ?」
「ブレッド」
しばらくそこにいると、闇色の衣服とマントを身に着けた銀髪の男性が、暗闇から現れた。
「だから言ったのに。俺だけで充分だから君はこなくていい、って」
「…世話をかけたな」
「いいっていいって。昔は俺のほうが世話になってたんだし」
その男性とブレッドは、話を聞く限り昔からの友人のようだった。
「…に、してもさ。…何?この惨状」
「そこの半人前と一悶着やってな。柄にもなくムキになった」
「いやー、いくら君だって、手加減しながらあの数を一度に相手するのは厳しいでしょ」
ブレッドの発言を、男性は笑い飛ばす。
「どうかな。まだそこまでなまったつもりはない」
「あ、そうそう。器物損壊の現行犯で書類送検ね、君達。ブレッドも含めて」
俺、警察なの。男性は唐突にのたまう。
「警察の人間として説教しなきゃならないから、ちゃっちゃとついて来ること」
『ぇ』
固まる一同。ブレッドだけが愉快そうに笑っていた。
「…ま、そういうわけでして」
銀髪の男性…ダージリンはニコニコと笑いながら告げる。
「ブレッドがあのエチュードだったなんて…っ!」
「…ぁー、どうりで勝てないわけだ、うん」
エチュード。それは裏社会において、知らないものはほとんどない名前。
攻めれば千の死を築き、守れば一つの傷もない。
15年前に消息を絶つまで、『最強』の称号をほしいままにした、伝説的人物。
5年前に戻ってきた時は、力こそ衰えていたものの、それでも誰より強かった。
結局3年で再び姿を消したエチュード。それが、ブレッドだったというのだ。
「ソレを知ってれば、もっと早くケンカ売ったのに…!」
「後悔するところはそこかい?違うでしょ?そんな危ないヒトにケンカ売っちゃダメでしょ?」
むにゅーっと、ベルベイヌがティンブラの頬をつまんで伸ばす。
「いひゃい。いひゃいよへうへいゆ(訳:痛い。痛いよベルベイヌ)」
「俺は危険人物扱いか」
その傍で、ブレッドは笑っている。
「でも、そんなに強いんならそのまま裏にいてもよかったんじゃ?」
「俺は不殺信者じゃないが、屠殺やら破壊やらの嗜好があるわけでもない」
リープに言われ、しかしブレッドはソレを否定した。
「ティンブラのことはわりと本気で痛めつけてるふうだったけど?」
「力を示さなければ、ティンブラも納得などしなかったろう。リクエストに応えただけさ」
「全然本気じゃないくせに」
「あんな場所で本気を出せば、辺り一帯廃墟になる」
物騒な、とブレッドは真顔で言う。
「物騒なのはき・み・だ・よ。アレ何?辺り一帯廃墟にしてもおかしくない魔法じゃない」
「…確かにな。俺もずいぶん、大人げのない性格のようだ」
「で?昨日の今日でもうけろっとしてるの?」
翌日、何事もなかったかのように店に現れたブレッドを見て、リープはため息をつく。
「あれごときで動じるようでは、グラン・ドラジェの片腕は務まらんのでな」
「…でも、さ」
唐突にティンブラは口を開く。
「傭兵エチュードなんて、それこそ、そこかしこから狙われるような名前じゃない。
こんなところで無防備にうろついてたりしてていいの?」
「…立ち塞がるものは、すべて振り払うのみだ」
いつもシリアルが浮かべているような、自信に満ちた笑みを彼は湛えた。
「では、失礼するとしよう」
「また来てね」
客と店主との言葉のやり取りが終わり、彼は静かに店を後にした。
fin?