漆黒の詩 -シッコクノウタ- 4
「マドレーヌ」
『ッ!?』
音もなく、男性が姿を現した―いや、最初からいたかもしれない。
「…あれ?さっきの…」
無意識に、ノエルの口から声が出る。だが男性はノエルに構わず、マドレーヌに詰め寄った。
そのまま何事か話しているようだったが、よく聞こえない。
「ちっ。虱潰ししかないか」
彼は呟いて、職員室を出て行こうとする。
「ちょ…待ってよ」
「まってくださーい」
「ちょっと待って」
が、三者三様に呼び止められ、足を止めて振り向いた。
「いったい、なんでそんなものを探すの?フレーク達の話と関係あるの?」
「なければ探さん」
マドレーヌには一言で答え。
「さっき、助けてくれたヒト、だよね…?」
「どうだろうな。襲われている生徒4人を逃がした覚えはあるが」
ノエルには遠まわしに肯定し。
「君が彼らを助けたみたいだけど、モンスターはどうしたのさ?」
「火あぶりの上で骨を全て砕いた」
「ちょーっ!?」
ティンブラに対しては、堂々と殺アンデッド宣言。
『ねえ、ねえ?冗談だよね、ねぇ!?』軽くパニックしだしたティンブラ。
「残念だが、本当だ。なにせ、殴ろうと魔法を放とうと堪える様子がなかったのでな。
時間稼ぎしか手はなかったが…アレのことだ、数時間もすれば平然と動いているだろう」
話は最後か?そう言うと、答えも待たずに彼は廊下へと消えた。
「…話が違うっ!!よりによって不死身モンスターだなんて!!」
ティンブラに詰め寄るシュガー。
「ネェ、テぃンぶら…ボくらヲ殺ス気…?」
何か尋常じゃなく怒ってるフレーク(ニルヴァ増量中)
ノエルとローレルも、ふくれっつらでティンブラを睨みつけている。
「てぃーんーぶーらー…?」
「ちょ、ストップ!その視線ストップ!特にフレークとマドレーヌはその増えてる精霊もストップ!?」
どごん。
「…ホントにヒト型のアンデッドが発生したとは知りませんでした」
とはティンブラの遺言(マテ)
「…なるほどね。でも、ソレがブレッドの行動とどう繋がるのかしら…?」
考え込むマドレーヌ。
「…わからないなぁ…オリーブなら、そのアンデッドの考えてることがわかるかしら…でも危険だわ…」
マドレーヌは、当分はこの調子でアテにはできないだろう。
「きゅー」
こっちで気絶してるティンブラも、本物のアンデッドのことは知らない可能性が高い。
「…やっぱり、あのヒトを追いかけたほうがいいのかな?」
フレークはしばらくして、男性を追いかけることを提案した。
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