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四四十六茶小説














なーい!!! 私のほうきがない!!









「ない!? コロナなくしたのか!?」
なにやら大声がしたと思えば、小さな森人が2人。
どうやら、何かをなくしてしまったようだ。
「ちょっと待って……あんな大きなほうき、なくすハズが……」
「ちょっと待ってじゃないよ! あのほうきはお父さんの形見なんだぞ!!」
男の子のほうが、軽くパニックしている女の子に対して、怒気をあらわに声を荒げる。

普通なら、この辺りで家の主が止めに入るだろう。
が、今は『彼』はここにはいない。ある素材を集めに、レイリスの塔へ向かっていた。

「なんでよ。どうしてなくなっちゃったのよー」



ぺた、ぺた、ぺた。特徴的な足音が聞こえたのは、その直後。



「どこ行ってたんだよ?」
入ってきたのは人間ではなかったが、しかし2人は驚かない。
それもそのはず、ソレが歩き回るのを、2人はずっと前から知っているのだ。
「………」
ソレは男の子の問いに答えることなく、自分の鉢がある2階へと上がっていった。

「ほうきー、ほうきー、私のほうきー…」
「いいけどさ! お父さん、魔法はヘタッピだったみたいだし!」
「私、もう魔法使えないよー」

話がかみ合ってなかったりするが、今の2人の知るところではない。









「…はぁ」
男の子…バドは、2階に上りつつため息をつく。
「…ダメもとだ、サボテンにも聞いてみよう」
姉があんな調子だ、当分使い物にはならない。
「…あ、いたいた」

「………」
はたしてサボテンは、いつもどおりのニコニコ顔で鉢に植わっている。
「なあ、コロナのほうきを知らないか?なくしたってさっきから騒いでるんだ」
「ほうき?」
「そ、ほうき。コロナが持ってた、古いほうきだ」
「ボロいほうき」
「(むか…!)そーだよ、ボロいほうき!」
古い、ならまだしも、ボロいと言われ、何故だか腹が立ったバド。意味は同じなのだが。

だがそんな苛立ちもすぐ吹っ飛んでしまう。



「ボロいほうき。すてた。ゴミのやま」



「…捨てた!?」
「すてた」
バドがサボテンの言葉を反芻すると、サボテンも反芻する。
「このバカ!なんてことするんだよ!」
「ふるいもの、ゴミ。ゴミ、捨てるもの。ごしゅじんさま、いつもゴミすててる」
サボテンはどうやら、自分は当たり前のことをしたのだと思っているらしかった。
「だー、話にならねぇっ!」

がたん。

「っ!?」

どたどた、がちゃっ。

「なんだ、今の音…」
下の階からの物音に、バドは首を傾げる。
「…だいじなもの?」
「ぁ?」
「ボロいの、だいじ?」
「ああ、父さんの形見だったんだよ!」
「………」
「ったく、取りに行かなきゃじゃないか」
ぶつくさ言いながら、バドは階段を下りていった。

「………」
バドが来る前より、ちょっとだけ元気のないサボテンがそこに残った。









「コロナー。サボテンがほうきの場所知ってたぞー」
下りながら女の子に呼びかけるも、返答はない。
「…コロナー?」
居間には誰もいなかった。代わりに書き置きと、開きっぱなしの玄関。
「おい、まさか…!?」

『ほうき、とってきます』
明らかに、コロナの字だった。

「あのヤロ、話を聞いてたのか!?」
バドは、家の主からゴミ山について聞いたことを思い出す。



『あそこは、使われるだけ使われて、捨てられた道具の残留思念が漂ってる』
「残留思念、ですか?」
『そう。自分はまだ動ける、どうして直してくれない。そんな無念がそこらじゅうに転がってんだ』
『なんか…お化けみたいですね』
『だから、あそこに入った人間は容赦なく襲われる。最悪、死んだり迷って2度と出て来れなくなる』
「キョーレツだなぁ」
『…それってのも、人間のでかい業のひとつの形なのさ』
『業…』
『いつからか、人間はモノを大量に作れるようになった。だが、だからこそモノを大事に使うことを忘れちまった。
道具が壊れたら、すぐ新しいのを買えばそれで済んじまうからな。古くなったり壊れたら、直そうともせずすぐ捨てた。
言ってみりゃ、あそこのゴミ達にとって、見捨てられたり裏切られたりしたのと同じなのさ。
あそこのゴミが…いや。あの場所そのものが、人間という存在を恨んでるのはそのせいだ。祟り殺されたくなけりゃ絶対近づくなよ』



「師匠の話を忘れるコロナじゃないだろうに…!」
それでもコロナは、言ってしまったのだ。あのほうきのために。
「くっそー!何でこんなときにいないんだよー!」
朝方出て行った家の主を思い浮かべ、小言を言いつつも彼は飛び出した。



「………」
…柱の影から、サボテンが様子を見ていたことにも気付かないまま。















お父さんのほうき 〜ver.sieg〜















「コロナーッ!!」
名前を呼ぶ声が、そこらじゅうに響き渡る。

「どこいったんだよ、一体!…というかあのサボテン、こんなトコうろついて平気なのか…?」
一瞬余計な疑問が頭に浮かんだが、すぐに消滅させる。

「いや、そんなことより、今はコロナを探さないと…師匠の話がホントなら、今にも殺されちゃうかも…!」
走りながら、彼女の名を呼びながら、ひたすらに姉の無事を祈る。



「コンナトコロデ、ナニシテルノカナ」
呼び止められたのは、かれこれ10分近くそうして走り回った後のこと。



「…ココノゴミハ、ニンゲンヲ、アンマリヨクオモッテナインダヨネ」
「人間が、ろくに使ったり直したりもせずモノを捨ててたから?」
「ソウカモシレナイシ、ベツノリユウカモシレナイ。デモ、ココニイルゴミハ、ミンナアイサレルコトハナカッタノ」
「…愛されなかった…」
「コロナチャン、デシタ?カノジョノホウキハ、ナガイアイダアイサレツヅケテタミタイデシタネ。
…イソイダホウガ、イイカモネ。シットサレルト、コワイヨ?」
「そうだった!コロナ、どこ行っちゃったんだろ…。ここって広いから、どこにいるのかわかんないんだ!」
「ココヲマッスグオクニイッタトコロニ、ホウキヲモッタ『ミドリノトゲトゲ』ガアルイテイッタ、ッテイウゴミガイタヨ」
「緑の、とげとげ…」

すぐに、サボテンがバドの脳裏に浮かぶ。

「そこだ!ありがとう!」
「ダイジナノハ、ハートニラヴ。イキモノトソウデナイモノ、イチバンノチガイハ、ラヴガ、アルカナイカ。
『ミドリノトゲトゲ』クンモ、バチアタリナコトヲシタネ。オモイデガタクサンツマッタ『タカラモノ』ヲステルナンテ」
「アイツにはよく言い聞かせとくよ!」

まってろ、コロナー!とか叫びながら、勢いよく走り去って行った。

「……。ワカイッテ、イイネェ」









―キャァッ!!

ほどなく、向かう先から、聞き覚えのある声が聞こえた。

「ッ!!」
間違いない。バドはさらに走るスピードを上げる。



「コロナーー!!」

「…バド!?」
こちらに気付き、コロナはバドを振り返った。
「気をつけて!! ここ、何かいる!!」
「そうさ!急いで逃げないと!」
座り込んでいるコロナを立たせようと手を引くが、彼女は怯えるように震えるばかり。
「…私…こわいの…!ここのゴミ…みんな、人間にうらみを持ってるわ。もう、逃げ出せないよ…っ!」
そしてついには泣き出してしまう。
(…こりゃ、そうとう参っちゃってるな)
見栄を張るしかないか、と、彼は落ちていたほうきに手を伸ばし、拾い上げる。
「……。コロナー、俺を誰だと思ってんだ?大魔法使い・ハイン様の息子、バド様だぞ!」



掲げたほうきは、あっけなく真ん中から折れてしまった。



「…お父さん、魔法学園ではオチコボレだったのよ…?
ドミナでしか通じない、ダメ〜な魔法使いよ…。私たちも、もう…」
「コロナっ!!」
嗚咽交じりの彼女に喝を入れるかのごとく、彼は叫んだ。
「っ…!?」

「お父さんの言葉を思い出せ!」
「…。三十六計…逃げるにしかず…?」

出てきたのは、なんとも格好の悪い言葉。

「そうさ」
だがバドは真剣な顔で頷いた。
「負けるが勝ち?」
「……そうさ」
「………」
「お父さん、いつか言ってただろ?」



「…『英雄として死んでしまうより、弱虫のままでも生きていたい』…」









英雄は他にもたくさんいるけど、



バドとコロナのお父さんは一人しかいないだろう?









後ろで邪気が膨れ上がる。

「バドッ!!」
「走れ、コロナッ!!」
とっさにコロナは叫び、バドもとっさに叫び返した。
コロナが来た道を走って戻り、物陰に見えなくなると同時に。



「出やがったな…!」
黒い色をした小悪魔のようなモンスターが、姿を現した。









「……!」
モンスターが、手に持ったフォークのような槍でバドを突き刺そうとする。
「ぅわわわっ!?」
無意識に体が動き、運良くフライパンの底で穂先を受け流すように防御。
「やったなっ!」
そのまま殴りかかったが、モンスターは頭上に飛んで逃げた。
「強い…!師匠がいつも相手にしてるモンスターより、ずっと!」
改めて敵の脅威を認識し、竦みそうになる。

そんなバドの胸中を見透かしたのか、モンスターは水泡を吐き出し、飛ばしてきた。

「っ!」
水泡は彼のギリギリ横を通過していった。
(落ち着け…!こんな時、師匠はどう動いた…!?)
モンスターの一挙手一投足を見逃すまいと視線を集中させながら、バドは『彼』の動きを記憶から引っ張り出す。



『おまえにとっちゃ、そのフライパンもなかなか取り回しづらいだろ?戦ってるときは、ソレは『大剣』だと考えろ。
…いいか?大剣とかのデカい武器を振り回すのに必要なのは、腕の力じゃない。遠心力だ』

(…そうだ。重くて大きいから、武器に振り回されて小回りが利かないし連続攻撃も無理。だから、いっそ大振りの一発に賭ける…)
教えを思い出し、敵を自らの間合いに収めるべく、ゆっくり、だが確実に相手を追いかける。

『だが、力一杯押し込めばいいってもんでもねぇ。絶対にガードの上から押し込むなんてマネはするな。隙ができて自滅するぞ。
動きは読まなくていい、ただ…『反応して、見切れ』。ソレは攻撃するにもガードするにも、重要なことだ』



「…集中…集中…!」
いきなりモンスターが槍を投げてきた。
「ッ!」
とっさに左足を軸にして、体を90度右に回転させ、のけぞる。

今まで自分の心臓があった場所を、槍は通り抜けて行った。

(…ここか…ッ!?)
通過していく槍を一瞬目で追い、モンスターを殴ろうとして…思いとどまる。
モンスターの手には、さっき投げたはずの槍がしっかり握られていた。

「くっそー、無尽蔵に出てくるのかよあの槍!」
舌打ちして、再び数mの間合いを保つために動き続ける。



『相手の特性を掴め。よろける、攻撃を空振りする、魔法の発動準備や攻撃の直前直後…相手にできた隙を見逃すな。
どうしても攻めどころがわからねぇなら、どんな時に相手は隙を見せるか…何をすれば隙を作れるかを考えろ』



(相手は飛んでる…。ふわふわ動くから、やりにくいなー…)
また水泡を吐き出してきた。立て続けに2つ、3つ。よほど力を込めているのか、吐き出すたびに少しずつ後ろに下がっていく。
「…?」
1つ、2つ、3つ。…すべてかわした。それを見て、さらに水泡を飛ばしてくる。
(…やっぱり!)

何を思ったか、不意にバドは一気に走り寄って距離を詰める。
「てえええい!!」
両足で思い切り踏ん張り、振りかぶり、殴りつける!その1発は、槍で防がれた。

がんっ、という金属音が響き渡る。バドの一撃も、渾身のものだった。モンスターはわずかに後ろに押される。






「そこだぁぁぁ!!」
その瞬間、一気に踏み込み、出した足に乗せて、もう一度全力でフライパンを振り抜く!!



鈍い音と、うめき声。モンスターは遠くに吹き飛ばされ、背中を地面に擦り付けた。






先ほどの一撃…バドはただ単に押したのではなかった。
フライパンと槍とがぶつかった直後、ぶつかった反動を利用して、すぐにフライパンを引き戻していた。
和太鼓を叩くとき、バチを押し付けたままにはしないだろう。あれと同じ要領だ。

そしてモンスターは羽根で浮いている。つまり、『地面に支えられていない』。
それゆえ強い衝撃に耐え切れず、体制を崩してしまった。バドはそうして、隙を作り出したのだ。







「やった…!?」
できればコレで力尽きていてほしいものだ。だったが、モンスターはしかし起き上がる。
「マジかよ…!」

そのままモンスターは高く浮かび上がると、手に持つ槍を2本に増やした。



そして槍を投げて手が空いたそばから槍を出し、次々と投げつけてくる!



「え、えぇぇ!?」
狙いはまったくデタラメだった。だが、どうしてもこの手の技を見ると、初見では数に惑わされてしまう。
バドも例外ではなかった。…仮に惑わされなかったとしても、バドでは槍を見切ることも、叩き落すこともできない。

かろうじて逃げ回っている現状、当てられるのも時間の問題だった。






「こんなところで…終わっちゃうのかよ…!?」
5つ、6つ、7つ、左、左、右。…8つめが、ちょうど動いた先に飛んできた。

「ッ!?」
急所に当たるのだけは避けられたが、深々と腕に突き刺さる。
「――!!」
痛みでフライパンを取り落とした。…モンスターがにやりと笑って、トドメの1投を放とうとする。















次にバドが知覚したのは、何かが勢いよく地面に落下する轟音と、衝撃。















「…!」
目を開けると、モンスターはまた吹っ飛ばされてゴミ山に背を打ち付けていた。

…そして。



「…これ…師匠のバトルアックス!?」









「ムチャしてくれるじゃないの、ええ?」



バドのすぐ後ろに、『彼』が立っていた。









「師匠…!」
「アイツ相手にしちゃ、よくやったじゃねぇか。そこは褒めてやる」
いつものように、自信に満ちた笑みを浮かべながら、『彼』は自分の戦斧にゆっくり歩み寄る。



「バドーっ!!」
コロナが駆け寄ってきた。ソレを見たバドは、痛みを堪えつつ腕から槍を引き抜き、立ち上がる。
「大丈夫だって!師匠も来たし、俺達でなんとかなr「このばかーっ!」

そのまま、抱きついてきた。

「…ぇ…?」
「ばか!このバカ!!」
すぐ、泣いているとわかった。
「あそこまでしなくてもいいのッ!あんなに傷だらけになってまで…!」
「でもアレは、お父さんの形見だ!」
「そうだけどッ!…バドが死んじゃったら、形見だ何だなんて言ってられないじゃない!!」
「ぁ…」
「三十六計逃げるにしかずでしょ!!英雄として死んじゃうより、弱虫として生きるんでしょ!?」
「………」



「もう…どうにかなっちゃいそうだったんだからぁ…!!」
「…わかったよ」
わんわんと泣きじゃくるコロナを、あやすようにバドはそっと抱いた。









「…で?」
コロナが落ち着くころを見計らっていたかのように、『彼』から声がかかる。

「…後は任せます」
「だろうなぁ。…よし、任されてやる。おまえらはそこで待ってろ」
戦斧の柄にかけた左手に、ぐっと力を込める。そのまま左腕だけで斧を引き抜き、構えた。



「1分だ」
そして開いた右手で、バド達にもモンスターにも見えるように、人差し指を立てる。



「………」
モンスターが顔をゆがめた。そのまま、かなりの勢いで槍を投げつけてくる。
「っは!」
『彼』はソレを鼻で笑い…いきなり全力疾走して距離を詰める。
「師匠、それじゃ…!?」
「いいから黙ってろ!」
バドの声を無視し、『彼』は斧を左に大きく振りかぶる。
モンスターにもその動きはしっかり見えていたため、襲い掛かる斧に備えて槍を構える。
「ダメですって、ガードされる!」



「……!」
右足で思い切りブレーキをかけ、その足を支点に、攻撃態勢に。






彼はモンスターを『左足で蹴り上げた』。



「ぇ…!?」
驚くバドを尻目に、『彼』は飛び上がり、ここでようやく斧を振り下ろす。
その一撃も槍でガードされたが、モンスターの体は反動で地面に叩きつけられる。



「…コイツで、終わりだッ!!」
『彼』の斧が、眩い光を放つ。…彼が必殺技を放とうとしている証だ。

「アレって…いつもと光り方が違う…?」

だんっ、とモンスターより僅かに早く着地する。そして、攻撃の一瞬を迎えた。















斧に込められた闘気が、一気に解き放たれる。



「兇(まが)き顎(あぎと)よ!」
叫ぶと同時に、斧を一杯に振り上げる。同時に、牙のように先が鋭くとがった岩の柱が、無数に突き出す。
モンスターはソレに貫かれ、断末魔の絶叫を上げる。



「大地を咬み潰せぇーッ!!」
振り上げた斧を、全力で振り下ろす…いや、地面に叩きつける、と言ったほうが正しいか。
その一撃が、岩の柱を砕き、モンスターを潰し、地面すら割った。



一瞬の静寂。






「奥義…、咬地潰兇顎(こうちかいきょうがく)」



振り下ろした姿勢のまま『彼』が低く言い放った瞬間……全てが砕け散り、土塊となって四方八方に飛び散った。















「さっさと成仏するんだな」
斧を腰の金具に留め、『彼』はバドとコロナを振り向く。



「…さ、帰るぞ」
「ぁ、ちょっと待って!」
コロナが折れたほうきに駆け寄り、拾って戻ってきた。
「…そういうことか」
「「?」」
『彼』1人、納得したような笑みを浮かべる。バドとコロナ、首を傾げる。

「何にしても、来てくれてありがとう!」
「ぁん?俺はただ、サボテンに引っ張ってこられただけだぜ?」
何でだか案内した後はすぐに帰っちまったけどな。そう言って笑う。
「そうそう…『ゴメンなさい』だと。何の事だかわかるか?」

『彼』は思い出したように、そんなことを2人に告げた。

「…後でお説教しておいてください。『人のものを勝手に捨てるな』って」
「あいよ。だがまあ、しばらくしたら許してやってくれないか?」
「わかってますよ。…ほうきは折れちゃったけど、直せばいいし」
コロナは心なし嬉しそうに微笑んだ。
「………」
『彼』もまた、普段とは違うどこか優しげな微笑を浮かべた。









「ま、何はともあれ、めでたしめでたしだ」
「ミッションクリヤ〜」
「よく言うぜ。俺が間に合わなかったらやられてただろ?」
「あいたたた…そんなこと言わないでくださいよ〜」
「ははははは…。今後は自力でいえるように、もう少し修行するんだな?」
「えぇぇぇ…」
『彼』に肩を叩かれ、バドはがっくりと肩を落とした。










後日、コロナのほうきは柄全体にテーピングが施されていたそうだ。









...fin

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