漆黒の詩 -シッコクノウタ- ピリオドのピリオド
「結局さぁ……」
休み時間。
何をするでもなく集まっていた4人。
ふと口を開いた少年に、窓の外に視線を送っていた3人が視線を移す。
……口を開いた少年は、窓の外――空――に、視線を送ったままだ。
「ティンブラは、何がしたかったんだろうね……」
「さぁ……?」
彼の質問に、気のなさそうに答えたのは少女。
彼女は右手の指に髪の毛をくるくると巻いた。
紐解かれるように、手を離せばそれがするすると元に戻る。
「最初から知ってた……わけ、ないよねー」
ローレルがぽつりと呟く。
最初に口を開いた少年に、似た容姿を持った彼。
ローレルは最初に口を開いた少年――フレーク――の机に、指でくるくると円を描いた。
「でも、そのおかげで私たちはサブレに会えた」
今度は、先ほどの少女に似た少女、ノエルが口を開く。
彼女はちらと、教卓の横に立つマドレーヌ先生と、女性を見やった。
……そして、微笑む。
「結果はそれで、充分だと思うよ」
人懐っこい笑みを浮かべるノエルの頭を、少女……シュガーが、そっと撫でた。
見れば、彼女の表情も柔らかい。
フレークはその言葉を聞いて、女性の方を振り返った。
偶然にも、女性と目が合う。
彼女はその視線に、そっと笑みを浮かべてフレークに返した。
――それは、仲良くなった彼女のそれと、変わらなくて。
「うん。そうだ。……そうだね」
ローレルに抱きつかれながら、フレークは彼女に手を振り、笑みを返した。
学校の幽霊騒ぎはまだ消えていない。
そんなある日の、休み時間。